幼児教育学者の教育理念

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近代の幼児教育を確立したといわれているのは、 イタリアの教育者であるマリア・モンテッソーリです。
その教育法は「モンテッソーリメソッド」として、現代においても多くの機関で実践されています。
モンテッソーリは元々は医師でしたが、医療現場において幼い子供たちと触れ合うなかで、 子供たちの知的好奇心をくすぐる刺激を与えることで知能の発達を促すことがで きる可能性があるということに気づき、 医療と教育を融合させることから独自の教育法を築いていきました。
以後の幼児教育においても、「子供の個性」というキーワードは頻繁に登場します。
本格的に集団生活を学んでいく義務教育課程に入る前の段階では、 必ずしも集団でひとつのことをする必要性はないという見解があります。
子供が特定の事象に興味を示し、のめり込むことによって優れた才能を発揮する時期が幼年期にある以上、 自由な環境のもと、個々のペースで個別に活動する時間が必要であるというものです。

幼児教育学者と日本人

幼児教育学者の提唱する教育法は世界中で取り入れられていますが、 やはり各国の国民性もあり、比較すると相違点を見出すことができます。
日本人は集団を重んじる国民性がありますので、欧米と比較すると対照的な面が多々あります。
たとえば突出する個性は快く思われず、画一的、平均的であることが歓迎されます。
また、褒めるよりも叱って伸ばすスタイルが多数派となっています。
そのほか、子供社会に何かと大人が干渉することも少なくありません。
幼児教育理論のなかで叫ばれる個性の重視。
日本でも注目され始めてはいますが、未だ教育の中心とはなり得ていません。
子供の可能性を広げるために重要であることがわかっていても、 そのための環境が整備されていなければ、才能も花開くことがないというものです。
それだけでなく、過干渉を排することで子供の自主性が促され、 早い時期から「自分のことを自分で行う」、「自分の思いや希 望を周囲に主張する」といったことが可能になってくるのです。